初めての経験に胸を高鳴らせていたのも束の間、生産後に確認した注意書きに目が釘付けになりました。なんと、生産過程で機械から健康被害を引き起こす可能性のあるガスや毒性が排出されるというのです。
全くの想定外。しかし、私の健康状態を考えると、この事実は決して無視できません。難病を抱えている身として、今後も安心して生産を続けるためには、これらの有害物質を確実に取り除く必要があります。
幸いなことに、除去するための治具パーツのアイデアは浮かび、現在その完成に向けて取り組んでいます。しかし、初めての試みということもあり、なかなかスムーズには進みません。
周りからは様々な意見が聞こえてきます。「必ず対策すべきだ」という慎重な声もあれば、「大丈夫、問題ない」という楽観的な声も。もちろん、どちらの意見も尊重できます。しかし、私自身の身体と向き合ったとき、安全性を最優先に考えるという結論に至りました。
「もっと良いアイデアが浮かんで、簡単に物事が進めばいいのに…」
そう思うこともあります。しかし、結局のところ、どんなに素晴らしい目標を掲げても、その過程に潜むリスクを見過ごしては、長く続けることは難しいのでしょう。今回、改めてそのことを痛感しました。
分かってはいたけれど、やはり物事には必ず壁が立ちはだかるものらしい。けれど、この壁さえ乗り越えることができれば、きっとその先へ進むことができるはず。
そう信じて、もう少しで完成する除去治具パーツの完成に、今はただひたすらに力を注いでいます。この壁を乗り越えた先に、安心して生産を続けられる未来が待っていると信じて。