市松格子 ◇赤紅x梅鼠パールW7◇ パール試作伍
💎【試作品】フォルトゥナパール 7mm幅:細幅素材で表現する幾何学模様バッグ
- この作品は、シルクのような滑らかな手触りと真珠のような上品な光沢が特徴の「フォルトゥナパール(7mm幅)」を贅沢に使用した試作品です。
本体は、細幅の7mm素材を活かし、ハーリキンチェックとダイアゴナルチェック(市松格子)のパターンを組み合わせることで、繊細でありながら立体感のある幾何学模様を独自の手法で表現しています。
🌟 デザインと仕様のこだわり
【本体設計】
- 素材: フォルトゥナパール 7mm幅
- サイズ: ドット列で ヨコ25マス × マチ8マス × タテ20マスで設計。細幅素材を使いながらも、実用性を考慮したバランスの良い寸法です。
- デザイン: 細幅の素材感が、幾何学模様をより緻密で繊細な表情に見せ、光沢感が上品さを引き立てます。
【ハンドル仕様】
- 素材: 本体と同色のフォルトゥナパール4mm幅の素材で編み込みました。
- 仕様: 本体と同じ光沢素材を使用することで、全体に統一感と上質感をプラスしています。
- 固定: φ9の両面カシメでしっかりと固定されており、デザイン性と耐久性を両立しています。
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色番号001F-06011, 001F-06016 / ハンドル:4mm幅
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カシメφ9両面カシメ / 色:ニッケル
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横 x 奥行 x 高 (cm)26.5 x 8 x 20
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持ち手の全長 (cm)50 x φ1.5
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重量 (g)261
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材質ポリプロピレン100% / 真鍮メッキ / 軟質塩化ビニル
類似デザイン
挑戦と教訓:細幅市松格子「試作伍」から生まれた新しい可能性
- 「細幅で市松格子模様を編み込んだらどうなるだろう?」というシンプルな疑問から、この試作にチャレンジしました。
試作の難しさと制作中断
- しかし、細幅で編み込みながら編み目の隙間を少なくして市松格子を描くのは、当時の私(2019年8月時点)のスキルでは非常に難しいことだと痛感しました。「できないことにこだわるのではなく、できることから始める」という、ものづくりの基本姿勢の重要性を改めて理解する結果となりました。
- さらに、製作の途中でウェブサイト構築作業を優先させたため(2020年8月13日にリニューアル)、完成までに約1年間の中断期間を挟むことになりました。
1年後の大発見:新ハンドル技術
- しかし、この中断期間を経て作業を再開したことが、結果的に大きな発見をもたらしました。それが、「12本丸編みと6本編みと平編み」を組み合わせた新しい持ち手のアイデアです。
- これは、素材である「フォルトゥナパール」のソフトな質感だからこそ実現できた、独自のハンドル編みとなりました。
持ち手の強化と工夫
- このハンドルの芯材には、通常PPバンドの持ち手カバーとして利用される透明ビニールホース(外径Φ10mm)を使用しました。さらに、カシメ(金具)もこの芯材を通して固定することで、持ち手の強度を大幅に強化しました。
- まさに「誰でも思い付きそうで、誰もやってなさそうな方法」ですが、この一工夫が、今後の製作をさらに楽しくさせてくれるような、非常に価値ある発見となりました。
- 完成までに時間はかかりましたが、多くの教訓と新しいアイデアを生み出した、未来への期待が詰まった試作品です。
試作品の行方
- この試作品(製品コード: FMW07-CLT05)は販売せず、商品説明アップ後、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを込めてプレゼントさせていただきました。