市松格子 ◇瑠璃色x浅葱色パールW6◇ パール試作陸
💎【試作品】フォルトゥナパール 6mm幅:繊細な光沢と幾何学模様のバッグ
- この作品は、シルクのような滑らかな手触りと真珠のような上品な光沢が特徴の「フォルトゥナパール(6mm幅)」を贅沢に使用した試作品です。
本体は、細幅の6mm素材を活かし、ハーリキンチェックとダイアゴナルチェック(市松格子)のパターンを組み合わせることで、繊細でありながら立体感のある幾何学模様を独自の手法で表現しています。
🌟 デザインと仕様のこだわり
【本体設計】
- 素材: フォルトゥナパール 6mm幅
- サイズ: ドット列で ヨコ29マス × マチ10マス × タテ22マスで設計。細幅素材ながらも、日常使いしやすい容量を確保した寸法です。
- デザイン: 細幅の素材感により、幾何学模様がより緻密で繊細な表情を見せます。
【ハンドル仕様】
- 素材: 本体と同色のフォルトゥナパール4mm幅の素材で編み込みました。
- 仕様: 本体と同じ光沢素材を使用することで、全体に統一感と上質感をプラスしています。
- 固定: φ9の両面カシメでしっかりと固定されており、デザイン性と耐久性を両立しています。
-
色番号001F-06039, 001F-06037 / ハンドル:4mm幅
-
カシメφ9両面カシメ / 色:ニッケル
-
横 x 奥行 x 高 (cm)25 x 9 x 20
-
持ち手の全長 (cm)50 x φ1.5
-
重量 (g)255
-
材質ポリプロピレン100% / 真鍮メッキ / 軟質塩化ビニル
類似デザイン
試作「CLT06」で得た教訓と新しい技術:細幅市松格子への挑戦
- 「細幅の素材で市松格子模様を編み込んだら、どんな仕上がりになるだろうか?」という興味から、この試作にチャレンジしました。
難しさから学んだこと
- 結果として、当時の私(2019年8月時点)のスキルでは、細幅で編みながら編み目の隙間を少なくして市松格子を描くのは不可能だと痛感しました。この経験から、「できないことに固執せず、できることから確実に進める」という、ものづくりの基本姿勢の重要性を改めて学びました。
- また、製作中にウェブサイトのリニューアル作業を優先させたため(2020年8月13日リニューアル)、完成までに約1年間の中断期間を要しました。
独創的なハンドルの誕生
- しかし、この中断期間を経て製作を再開したことが、大きな技術革新をもたらしました。それが、「12本丸編み、6本編み、平編み」を組み合わせた新しい持ち手のアイデアです。
- これは、素材である「フォルトゥナパール」のソフトな質感を最大限に活かした独自のハンドル編みであり、ハンドルを本体から枝分かれした部分でしっかりと固定する構造も同時に確立しました。
持ち手の強化と賢い工夫
- ハンドルの芯材には、通常PPバンドの持ち手カバーに使われる透明ビニールホース(外径Φ10mm)を採用しました。さらに、カシメ(金具)をこの芯材を通して固定することで、持ち手の強度を大幅に強化しています。
- この方法は、「誰でも思い付きそうだけど、実際にやっていない」ユニークなアプローチです。完成までに時間はかかりましたが、この試作は今後の製作をさらに楽しく、魅力的にするような、非常に価値のある一歩となりました。
試作品の行方
- この試作品(製品コード: FMW06-CLT06)は販売せず、商品説明をアップした後、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを込めてプレゼントしました。